中国の新築住宅価格、3月は上昇に転じる 新型コロナの影響緩和
2020.04.24
以下、Yahooニュースの引用です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200416-00000067-reut-cn
[北京 16日 ロイター] – 中国国家統計局が発表したデータに基づきロイターが算出した3月の主要70都市の新築住宅価格は前月比0.1%上昇し、横ばいだった前月から上向いた。新型コロナウイルスの流行による不動産市場への影響が徐々に和らぐ中、一定の繰り延べ需要が出てきた可能性を示唆した。
前年比では5.3%上昇と、2018年6月以来の低い伸びとなった。上昇率は10カ月連続で鈍化した。前月は5.8%上昇していた。
中国では新型コロナの感染が抑制されつつあり、開発業者の事業に影響を与えた移動規制や都市封鎖の解除が進んでいる。
中国本土では8万2000人以上が新型コロナに感染、3300人以上が死亡した。
アナリストは3月の住宅価格が前月から小幅に上昇したことについて、春節(旧正月)の連休前の取引が事業再開に伴い、遅れて登録されたことが一因とし、新型コロナ感染拡大による雇用や消費者信頼感への影響を背景に不動産販売は引き続き圧迫される可能性があるとみている。
不動産代理店センタラインのアナリストは「中国の不動産販売店は3月に営業していたが、販売不振が続いた」と指摘。販売は2月に急減した後、新型コロナ危機前の水準の40%程度を回復したとの見方を示した。
<住宅価格回復の兆し>
3月は前月比で価格が上昇した都市が70都市中38都市と、2月の21都市から増加した。全ての等級都市で、より力強い上昇が見られ、上昇率トップは、中部・青海省の省都、西寧市の1.4%だった。
2位は浙江省の省都、杭州市の1.3%。
統計局は合わせて発表した声明で、新型コロナ流行の震源地となった湖北省武漢市では3月に一件も売買がなかったため、価格は横ばいだったとした。
中国の不動産開発大手は、販売拡大のため値引きやその他の販促活動に乗り出している。中国不動産情報集団(CRIC)のデータによると、国内の不動産開発上位100社の3月の販売は前月比136.2%伸びたという。
開発業者は、販売状況が3月の8─9割回復を経て4月に正常化するとの見方を示しているが、アナリストは、新型コロナの流行を巡る根強い懸念や失業の不安の中で消費者は慎重な姿勢を崩さないだろうと指摘した。
ノムラのアナリストは16日付のリポートで、全国的な不動産需要押し上げに向けた大規模な追加支援策が導入される可能性は依然として低いとの見方を示した。
また、前出のセンタラインのアナリストは「地方政府が、投機に関する原則に反しないことを条件に市場を支援する措置をもっと導入し、住宅の初回購入者や住み替えを促すべきだ」とした。
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